論理思考 その8「論理とは何か」

1,課題テーマに対する答えが明示されていること
 課題テーマに対する「自分の感想」を書く人も少なくありません。また、課題テーマに対する「持論」を述べる人もいます。そうではありません。
 論理的コミュニケーションでは、「課題テーマに対する答え」を提示するのです。
 「答え」は、以下の部品でできています。
 ①主張・結論
 ②根拠・理由
 ③方法・検証

 まず、上記の部品を揃えましょう。
 部品が揃ったら、「相手が納得するように組み立てる」ことに進んでください。
 部品は揃っていても、それが組み立てられることなく、羅列で終わってしまうレポートも少なくありません。「部品を組み立てること」が、論理思考を形成する重要な作業です。


2,部品を組み立てる時に意識するとよいこと
 「わかりにくいプレゼンの現場の空気」は決してよいものではありません。
 プレゼンが終わると、「結局どういうことなの?」「なぜそのようなことが言えるの?」という質問が飛んできます。
 部品を組み立てる時に意識するとよいのは、この2つの言葉です。部品を組み立てながら、「結局どういうことなのか」「なぜそのようなことが言えるのか」と自問自答するのです。そして、「ああ、こういうことか」「わかったそういうことか」と自分が納得できるような組み立てを模索するのです。自分の立てた結論・主張・問いに対し、「なるほどわかった」という状態になることがゴールです。


3,今日のまとめ
 ⑴課題テーマに対する答えは、3つの部品から成立する。
  ①主張・根拠
  ②根拠・理由
  ③方法・検証
 ⑵これらの部品を組み立てることで文章は完成する
 ⑶部品を組み立てる時に意識すべきことは2つある。
  ①相手が「なるほど、わかった」と納得することがゴールであること
  ②「①」の実現のためには以下の2つの言葉を自問自答するとよい
  ・「結局どういうことなのか」
  ・「なぜそのようなことが言えるのか」