このブログで伝えたいこと

1,小論文、レポートを書いている方々へ

(1)自己紹介を兼ねて 

 私の仕事の一つに、「学生が書く小論文」「社会人が書くレポート」の評価があります。
 社会人が書くレポートには、「社内研修を受講した際に課されるレポート」「昇進試験科目としてのレポート」もあります。
 こうしたレポートは、社内の方が評価するのが一般的です。しかし、最近は「社外の人の客観的評価」を求める企業が増えてきました。その方が公平・公正な評価に近づくと考えられるからです。
 社外の人間の評価は、文章そのものを評価します。
 文章そのものとは、「論理性」「独自性」「創造性」「表記」などの項目を設定し、その視点で評価します。この評価が、レポートを書いた人の「将来」に少なからず影響を与えるはずです。


(2)社会人のレポートを評価してみると

 3段階(A~C)で評価した場合、A評価となるレポートは、だいたい20人に1人です。
 A評価のレポートはすばらしく、「この人がこの会社の未来を担う人」という印象が残ります。企業の方にうかがうと、実際にそのような結果になるそうです。
 つまり、レポートを書いた社員の方が知らないところで、知らない人が評価した結果が、その人の将来に影響しているのです。
 これは、学生が書く小論文も同じです。特に「大学入試科目(総合型選抜、一般入試)」の練習・対策として書いた文章も、「大学で学ぶにふさわしい考察」と評価できる文章は、だいたい20人に1人。ただし、大学入試で倍率が20倍ということはありません。したがって「論理性・独自性・創造性が不足しているレポート」でも、相対的に合格になっているのが現実と考えられます。


(3)このブログで伝えたいこと

 世の中には、「小論文の書き方」「レポートの書き方」の情報があふれています。
 書店には、参考書が並んでいますし、ネット上にも多様な情報があります。
 それでも、「A評価にはならない19人の文章」には、共通の間違いがあります。この間違いを繰り返している限り、高い評価を得ることはできません。
 このブログでは、「C評価になる小論文・レポートに共通の傾向」を明確にすることから、「A評価になる小論文・レポートの書き方」を示したいと考えています。


 知らない人によって下された評価で、大学の合否、昇進の可否が決まるなら、
 知らない人の情報で、評価を高めるのもアリではないでしょうか。